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「障害」

2008/10/19 (Sun) 12 : 00

小説じゃないですけど、ちょっとした文章を書いてみました。



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今日は仕事で郊外のほうまで出ていた岡部と薪さん。
岡部は薪さんの自宅まで車で送り届けることとなった。


「ごくろうだったな、岡部」

と、いつものように無表情・素っ気ない態度で車を降りた薪さん。
岡部は薪さんの荷物を持ち玄関まで小走りで後を追った。

「夕飯はどうなさるんですか?
もう遅いから消化にいいものがいいですよ。
顔色がすぐれないようですからゆっくり風呂につかって
早めに寝てくださいねっ・・・」

薪さんの背中に話しかける岡部。


黙って聞いていた薪さんが立ち止まって、クスッと微笑み、

「まるで僕の奥さんですね」

と、少しいたずらっぽい瞳をして、岡部を見上げた。




薪さんが敬語?!

いや・・・この言葉どこかで聞いた気が・・・・・


そうだ、
3年前、第九に配属されてすぐ、
薪さんが怪我をして入院しなきゃいけないのに仕事に来てたから
叱りつけた時に言った言葉

「まるで僕の専属看護師ですね」

と似ている・・・


多分、薪さんもその時のことを思い出して、わざと似たセリフを使ったのだろう





玄関先でカバンを渡した時に、家の中をチラッと見た。
余計な物は何も置いていない、殺風景な家。

「あそこの隅に観葉植物を置くといいですよ。」

「玄関の横に熱帯魚を置いてみたらどうですか?」

と、来る度に色々薦めてみるのだが、全て受け流されているようだ・・・。




「岡部も寄り道せずに、さっさと帰って早く寝ろ」

とだけ言い、薪さんはドアの向こうへと消えた。



目の前で閉じられたドア。
岡部はその場で動けなくなっていた。

すると、外灯が即座に消されてしまった。


し、室長・・・ オレ・・まだここに居るんですけど・・・・・





目の前のドアを見つめ、しばし立ち尽くす。




ドア1枚隔てただけで、
顔も見れない
声も聞けない
何をしているのかわからない
何を思っているのかわからない (これはいつものことか・・)


死んでいても、オレは気づけない。


あの人を1人にして いいんだろうか・・・・・



3年前、
親友を射殺した室長は、
その罪の意識から親友の幻覚を見るようになっていた。
眠れずにいてずっと、1人でもがき苦しんでいた。

3年経った今でも、幻覚を見ることがあるのだろうか。
犯罪を決して許さないあの人が、自分の罪を許すことがあるのだろうか。
「正当防衛」なんて言葉であの人が救われることはないだろう。
自分で自分に重い罰を課したまま生きていくのだろうか。


どうすれば 薪さんは救われるのだろう・・・・


なんとか力になりたいけど、必要以上に世話を焼かれるのを嫌う人だから、
あんまりしつこくは言えないし・・・・





だけど、

いつもあなたを気にかけている人もいるんだってことも解ってくださいよ。

1人で苦しむ必要はない。

あなたが自分を許せなくても、オレたちにはあなたが必要なんだ。







目の前には暗闇の中に固く閉ざされたドア。





だけど、

姿は見えないけれど、

人の繋がりはそんなものに遮られたりはしない。






フッ と口元に笑みを残し、

確かな足取りで、岡部は帰って行った。




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どへーーーーーーー!!!!

わずか5分足らずのワンシーンが言葉にするとこんなに長く!!

とんだ駄文でごめんなさい・・・

薪さんの一言のせいで3年前のことを思い出した岡部、ということなんです。
薪さんも多分家の中でひとり、3年前のことを思い出しているんでしょう。

最後の岡部は、薪さんを守るという決意を新たにしたという意味ですスミマセンわかりづらくて・・・

ちなみに、わたし的には腐の要素は一切ありませんので。
あくまでも部下として薪さんを思っている岡部さんです。


これを書いてて思ったんですけど、
岡部さんは私たちファンの気持ちを全て表してくれている人なんだなぁ、と思いました。
ファンの思ってること、願ってることをそのまま言ってくれる人なんです。
だから岡部さんが人気あるのもなるほど納得です。

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テーマ : 二次創作小説 - ジャンル : アニメ・コミック

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