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岡部と薪さん

2009/01/15 (Thu) 22 : 26

なんだか突然浮かんできたので、書いてみました。
岡部と薪さんの話です。





* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *




コンコン。
岡部が室長室のドアを開ける。
「薪さん、さっきプリントアウトしたこの資料ですけど・・・」

室長室に1人篭っていた薪は、両手で頭を抱えてうなだれていた。
華奢な背中を更にすぼめていつもよりもっと小さく見えた。

「・・・・なんだ、どうした」
イスごとこちらを向き、重そうに立ち上がる。


「薪さん、随分顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、見せてみろ」

平静を保とうと無理をしているのが手に取るようにわかった。
顔は青白く、手にも足にも力が入っていないようだ。
伏し目がちな眼差しは、部下を叱り飛ばしているいつもの室長の姿からはかけ離れていた。


「薪さん・・・ 何か悩んでいることがあるなら、私に話してもらえませんか」
「何もあるわけないだろ」
「・・・・ 青木のことですか」

一瞬薪の瞳の色が動いた。

「確かに青木のバカには手を焼かされるが、思い悩むほどじゃない」
フッと自嘲するように笑った。

「そうじゃなくて・・・・・・
 薪さん、私はずっと薪さんのそばで、あなたを見てきました。」

岡部の言わんとする所を測りかねている薪は、チラリと目線だけ岡部の方へ動かせた。


「つまり・・・・・・  ハッキリ言うと、・・・・・・ 
 あなたは、青木の事を好きなのではないですか?」


逸らしていた薪の顔が岡部のほうを向いた。
怒ったような、怯えたような目を真っ直ぐに注いだ。


「・・・最近青木は三好先生と付き合っているようです。
 そのことで、あなたは悩んでいるんじゃないですか?」
「バカなことを言うな!そんなことあるわけないだろ!!」
「いいえ!俺にはわかります!!」
「さっさと資料を置いて出て行け!!」
薪が強引に資料を奪い取ろうとしたので、岡部は手をサッと高く上げた。
空振りに終わった薪は、岡部をキッと睨んだ。

「・・・どういうつもりだ」
恨めしげな薪の顔がますます青ざめていく。

そんな薪の顔を見た岡部は「しまった」と一瞬後悔した。
岡部は薪を苦しめたかったわけじゃなかった。
だけど。

「薪さん、あなたは、自分の気持ちをいけないことだと思っているのでしょう。
 あってはならないことだと、決して許されることではないと、
 自分の気持ちを押し殺しているんでしょう。」
「やめろ」
「そんなことはない。あなたの中に確かにある感情だ。認めてしまいなさい!」
「岡部やめろ!!」
「そして言ってしまったらいいんです、青木に!」
「できるわけないだろ!!」

薪はハッとした。
死人のように顔が真っ白になった。

「できるわけないだろ」

これは認めたも同然だ。


うつむき、フラフラと2、3歩後ずさりした。



「俺たちはいつも死人と向き合っています。
 不当に、なんの罪もなく殺された人をたくさん見てきました。
 そんな彼らに、もっと生きてほしかった、幸せになってほしかった、と思います。
 あなたもそうでしょう?」

薪はうつむいたまま何も言わない。

「人は誰だって、人には幸せになってほしいと思うもんなんです。
 あなたにだって、幸せになってもらいたいとみんな思ってるんです。
 いつもいつも、1人で苦しまないで下さい。
 彼らの無念が解かるなら、あなたも幸せになってください。
 その為の努力をして下さい。」


「僕は罪だらけだから、そんな資格はない」
搾り出すようにポツリと呟いた。


「いいえ、あなたは強くて、賢くて、優しくて、美しくて、正しい人です。
 俺たちの大切なリーダーです。
 俺の大切な上司です。」

「そしてあなたは、とても弱い人間です。
 もっと人を頼って下さい。俺がなんでも聞きます」



「・・・・・・・・・・・・ おかべ ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
声にならない声を漏らした。



「これ、資料、お渡しします。
 今度2人で飲みに行きましょう。」


資料を薪に持たせ、ペコリと頭を下げて、室長室のドアノブに手をかけた。
その時、背中の方から薪の声が聞こえた。

「・・・・・・・・・・・ 今度の休みに、な」

うつむいたままで、薪は岡部を見ない。

でも岡部はニッコリと微笑んで、
「失礼しました」
と、再度頭を下げて、部屋を後にした。





* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *




皆様の素晴らしい小説に比べたら子供の戯れです・・・。
は、恥ずかしい・・・・・・・・


えっと、仕事中に思い浮かんだので、お茶出しの合間の給湯室に篭ってる2時間の間に
メモ用紙に書きなぐりました(笑)

「A PIECE OF ILLUSION」そしてメロディ2月号と、薪さんと岡部の絆が描かれてきたのは意味があると思ったんですよ。
薪さんのことを影ながら見守ってきた岡部は、薪さんの気持ちを理解して、この先薪さんの手助けをしてくれるんじゃないかと思ったんです。

ちなみに私は、岡部は薪さんに恋愛感情は持ってないと思ってます。
ただ幸せになってもらいたいだけだと思います。


さてこの後、2人は本当に一緒に飲みに行ったのでしょうかね。
果たして薪さんは岡部に「恋愛相談」をするのでしょうか。
「あの鈍感バカ・・・ なんで気付かないんだ!」
なんて管を巻く薪さんの姿が見られるのでしょうか(笑)




テーマ : 少女マンガ全般 - ジャンル : アニメ・コミック

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Comment

ε=ε=(ノ≧∇≦)ノキャー♪

ドギマギしちゃいましたっっっvvvvv
岡部ったら素敵素敵素敵~~~~~(≧∀≦)

実は青木のことを好きだったと気づいていた岡部!
そして薪さんの背中を懸命に押してあげる岡部!
なんてなんて頼りがいがあって男らしいの!!!
さすがは我らがファン代表!代弁者!!良くやったぞ!!!

>「できるわけないだろ」
>これは認めたも同然だ。
>うつむき、フラフラと2、3歩後ずさりした。

ここ、イイですね~萌えます~
薪さんのうつむいて観念した様子がまた弱々しくて~(*´∀`*)

>「あの鈍感バカ・・・ なんで気付かないんだ!」

なんて岡部にグチってる薪さんを想像して幸せな気分になりましたヽ(*´∀`)ノ
岡部のサポート付きで青木Get作戦を繰り広げてほしいですね♪
ほとんどギャグになりそうな予感www

この話、漫画で読んでみたいです♪
コハルビヨリ |  2009.01.16(金) 00:03 | URL | 【編集】

岡部さん、直球!(笑)

どうなるかとドキドキしました!
そうですね、こんなこと言えるとしたら、やっぱり岡部さんしかいないですね。
でも実際、岡部さんって身近でよく見ていると思うし、何かしら気付いているという可能性、ないですかね。

>薪さんのことを影ながら見守ってきた岡部は、薪さんの気持ちを理解して、この先薪さんの手助けをしてくれるんじゃないかと思ったんです。

青木のコピーキャットに続き、伏線かも知れないですね!
後で読み返したら、「ここにも、ここにも、ちゃんと兆候が!!」になるのかしら(^^)
原麻めぐみ |  2009.01.16(金) 08:42 | URL | 【編集】

薪さんの、
「できるわけないだろ!!」
に、ツボりました!

薪さんたら、薪さんたら、薪さんたら・・・

その後の、
「あの鈍感バカ・・・」
も、いいですね!

ホントだよ!青木の鈍感バカ!

・・でも、もし青木が薪さんのお気持ちに気付いても、それだけじゃたぶん、悩みが増すだけなんですよね・・。
肝心なのは、青木が自分の気持ち(勝手に確定)に気付く事・・
青木―!私はあきらめないからねー!(笑)
かのん |  2009.01.16(金) 16:46 | URL | 【編集】

コハルビヨリさんへ

>ドギマギしちゃいましたっっっvvvvv
>岡部ったら素敵素敵素敵~~~~~(≧∀≦)

あ、ありがとうございます!!
そんなに喜んでいただいて!(゜∀゜;)
こんなんでも面白かったですか?www

そうなんです、岡部はファン代表ですからついね、色々言ってほしくなっちゃうんですよね。
「岡部が言いそう」よりも「岡部に言ってほしい」ことを言ってもらいました!

>ここ、イイですね~萌えます~
>薪さんのうつむいて観念した様子がまた弱々しくて~(*´∀`*)

良かった、萌えポイントがあって(笑)
薪さんがこんなウッカリミスをするかなと思ったんだけど、
あまりの動揺につい口が滑ったということで、たまにはいいかと。

>岡部にグチってる薪さんを想像して幸せな気分になりましたヽ(*´∀`)ノ
>岡部のサポート付きで青木Get作戦を繰り広げてほしいですね♪
>ほとんどギャグになりそうな予感www

岡部のサポートはあてにならなさそうですねー(笑)
今井のほうがいいんじゃないかしら~。

>この話、漫画で読んでみたいです♪

青木Get作戦、漫画にすると面白そうですね!!
誰か描いてくんないかな~(他力本願w)
私にゃそんな技術がないからムリです(^^;)
ミーナ |  2009.01.16(金) 20:39 | URL | 【編集】

原麻めぐみさんへ

>どうなるかとドキドキしました!

あまりの下手さ加減にドキドキしたんじゃないですか?(^^;)
コメントをいただくまでは、「消したほうがいいんじゃないか・・・」と私もドキドキしてました!

>そうですね、こんなこと言えるとしたら、やっぱり岡部さんしかいないですね。
>でも実際、岡部さんって身近でよく見ていると思うし、何かしら気付いているという可能性、ないですかね。

あんなによく薪さんを見ている岡部だから、もしかしたら気付いてるんじゃないかと思えますよね。
薪さんに進言できるのは岡部しかいないです!!
影ながら守るのもいいけど、今よりももう一歩、薪さんに近づいてほしいです!

>青木のコピーキャットに続き、伏線かも知れないですね!
>後で読み返したら、「ここにも、ここにも、ちゃんと兆候が!!」になるのかしら(^^)

もう一度お姫様抱っこが見れたら嬉ひいほ~(*^▽^*)
病院で目を覚ました薪さんに
「なんであなたはいつもギリギリまで我慢するんですかっ!!」
と説教するのもいいですね♪

ミーナ |  2009.01.16(金) 20:40 | URL | 【編集】

かのんさんへ

プロのかのんさんにも読まれちゃった・・・w
ヘタっぴーですみません・・・・

> 薪さんの、
> 「できるわけないだろ!!」
> に、ツボりました!

ありがとうございます!
容赦なく言える岡部だからこそ本音がポロッと出ちゃったんでしょうね~。
そう、薪さんがちょっと心を許せば、岡部がなんでも受け止めてくれるのに・・・
薪さんたら!

> その後の、
> 「あの鈍感バカ・・・」
> も、いいですね!

これ、私もちょっと好きです(笑)

> ・・でも、もし青木が薪さんのお気持ちに気付いても、それだけじゃたぶん、悩みが増すだけなんですよね・・。
> 肝心なのは、青木が自分の気持ち(勝手に確定)に気付く事・・

結婚式で花婿が逃亡するようなことになる前に、青木、もっと早く気付け!!
(でも薪さんをお姫様抱っこして走り去るのもいいなぁ~♪)

> 青木―!私はあきらめないからねー!(笑)

みんな祈って(呪って?)ます!!!
ミーナ |  2009.01.16(金) 20:54 | URL | 【編集】

ドキドキしました

ミーナさん、 こんにちは。

すごく、どきどきしながら読ませていただきました。どうなっちゃうの~~?!って。

最近岡部さんが「良い男」な話が多い気がします。
ミーナさんが今回お書きになった岡部さんも良い男だと思います。

某テレビでゲイの男の子が先輩の男の子に、「そうかな、とはみんな思っていたけど、口に出せなかった」と言われて衝撃を受けていたのを見たことがあるのですが、きっと、岡部さん始め、第九の皆々様は薪さんの気持ちに薄々お気づきではなかったかと…(知らぬは当人ばかりなり)

それはそれで、薪さん、イタイですが、幸せになって頂ければ、オールオーケーなので、今度はそんな話をひとつ、よろしくお願い致します!!!(図々しいですね…すみません…)

大変楽しませていただきました。
ありがとうございました。
失礼します。
みちゅう |  2009.01.16(金) 22:54 | URL | 【編集】

ミーナさま
こんにちは。

 あ、岡部さん、言っちゃったの・・・。またずいぶんと直球ど真ん中。

 あ、薪さん、語るに落ちちゃった・・・。 (引~っかかった、引っかかった♪)

 あ、薪さん、酔っ払って岡部さんに絡んでる・・・。へべれけ薪さんも見たいです。
 薪さんと岡部さんだと健全に話続けているところが想像できて面白いです。どんなに酔っ払っても絶対危ない世界にはいかなそうな安心感が・・・。

 岡部さんて難しいですよね。
 第九に来た時から経験豊富な信頼できる筆頭部下として、(&錯乱したとこも)ずっと薪さんを見ているわけですが、それとなく青木への感情を知っていると思わせますよね。

 例えば室員全員の前で暴露される事態になったとき、青木でさえ驚いても岡部さんは驚かないだろうな、というような。
(いや、もしかしたら、青木以外全員驚かないかもしれませんが)

 でも、難しいのは、岡部さんなら言うかな、とも思いますし、岡部さんだから言わないかな、とも思うんですよね。
 言っても不思議じゃないし、言わなくても不思議じゃない。でも、多分知っている、と思わせます。

 てゆーかー、しょっぱなから青木へのジェラシーを爆発させてましたけどね。「気にいらねー」とか言って。

 部下だけど年長者の忠告とお誘いを素直に受けた薪さんが、可愛くて、ちょっと切なかったです。
 まったく、ご心配をおかけする奴ですよね、薪さんて!

>薪が強引に資料を奪い取ろうとしたので、岡部は手をサッと高く上げた。
空振りに終わった薪は、岡部をキッと睨んだ。
>「・・・どういうつもりだ」
 今回のツボでした。取れないんだよ~♪
 空振りした一瞬は書類が取れない悔しさで、それからだんだん青ざめるのが目に浮かびました~♪
 いや、書類が取れないんで悔しかったんじゃないですよね(何考えてるんだか^^;;)
すいません、すいません(汗)
第九の部下Y |  2009.01.17(土) 00:23 | URL | 【編集】

みちゅうさんへ

またプロの人に見られてしまったw
素人の駄文をお見せしてしまってすみません(@▽@;)

>最近岡部さんが「良い男」な話が多い気がします。

清水先生の中で何故か岡部の株が急激に上がったんでしょうかねぇ。
何せ青木の株が下がりましたしね(^^;)

>ミーナさんが今回お書きになった岡部さんも良い男だと思います。

うおーーーーありがとうございます!!
お茶出しの合間に一生懸命書いてよかったです!

>某テレビでゲイの男の子が先輩の男の子に、「そうかな、とはみんな思っていたけど、口に出せなかった」と言われて衝撃を受けていたのを見たことがあるのですが、きっと、岡部さん始め、第九の皆々様は薪さんの気持ちに薄々お気づきではなかったかと…(知らぬは当人ばかりなり)

こ、これは相当なショックだと思ふ・・・・・・
薪さんショックで貝の中に篭っちゃうよぉ~~っ(←薪貝)
でも恋愛感情があるかないかは別にして、薪さんが青木を気に入っているのは
第九のメンバーみんなが気付いているでしょうね。
薪さん・・・ヤヴァイよっ!!

>それはそれで、薪さん、イタイですが、幸せになって頂ければ、オールオーケーなので、今度はそんな話をひとつ、よろしくお願い致します!!!(図々しいですね…すみません…)

そうですねぇ・・・幸せな薪さんを一度書いてみたいですねぇ。
私はSSは思いついた時しか書けないので、何か閃いたら、書いてみたいです(^^)
ミーナ |  2009.01.17(土) 16:45 | URL | 【編集】

第九の部下Yさんへ

>あ、岡部さん、言っちゃったの・・・。またずいぶんと直球ど真ん中。

岡部は企てとかできませんから、いつでも直球ど真ん中です!!

>あ、薪さん、語るに落ちちゃった・・・。 (引~っかかった、引っかかった♪)

直球でアタックされるのに弱いと見ました、つよし君は。

>あ、薪さん、酔っ払って岡部さんに絡んでる・・・。へべれけ薪さんも見たいです。

結構酒癖が悪いと見ました、つよし君は!

>でも、難しいのは、岡部さんなら言うかな、とも思いますし、岡部さんだから言わないかな、とも思うんですよね。

難しいところですねー。
今の岡部なら絶対言わないかな。
でも、もし薪さんがまた精神的に追い詰められて倒れるようなことがあった時、
薪さんをなんとか救いたいと、何かしら行動してくれると思いたいですね。
何かきっかけがないと絶対心を開かないですからね、つよし君は。

>しょっぱなから青木へのジェラシーを爆発させてましたけどね。「気にいらねー」とか言って。

岡部はノーマルだと信じてるぞ!

>今回のツボでした。取れないんだよ~♪
>空振りした一瞬は書類が取れない悔しさで、それからだんだん青ざめるのが目に浮かびました~♪
>いや、書類が取れないんで悔しかったんじゃないですよね(何考えてるんだか^^;;)

半分正解ですね(笑)
書類を取れなかったことで逆ギレした部分もあります(笑)

それにしても皆さんがツボって下さるポイントが色々あって面白いですねー。
私の拙い文章でも萌えを提供できたようで、嬉しい限りです(^^)
ミーナ |  2009.01.17(土) 17:14 | URL | 【編集】

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